日本電信電話(NTT),NTTアドバンステクノロジ(NTT-AT),ACCESS,米IP Infusion,米Broadcom Inc.,米Edgecore Networks Corporation,台湾UfiSpace Co., Ltd.,富士通オプティカルコンポーネンツ(FOC),日本電気(NEC)は,400Gb/sの高速データセンタ間接続を実現するソリューションを提供する体制が整ったことを発表した(ニュースリリース)。
高速データセンタ間接続の構築において,現在のネットワークではソフトウェア・ハードウェア一体型のネットワーク装置と限られた光トランシーバーとの組み合わせが使用されることが多く,投資効率の面で課題がある。これに対して,ソフトウェアとハードウェアの分離や,光トランシーバーの柔軟な選択等による投資効率の向上が求められている。
IOWNネットワークソリューション(400G)は,400Gb/sに対応した長距離伝送可能なスイッチ/ルーター。ソフトウェアとハードウェアが分離されており,ネットワークOS(ソフトウェア)・ホワイトボックス装置(ハードウェア)・400G ZR/ZR+光トランシーバー(光トランシーバー)で構成される。
400Gの特長として,①FOC,NECの光トランシーバーは,低電力かつ安定した伝送性能を実現するNTTイノベーティブデバイスの光電融合デバイスを搭載し,オープン化された標準仕様に準拠している。
②ネットワークOSとホワイトボックス装置の組み合わせによりスイッチ/ルーターを実現し,複数のホワイトボックス装置,光トランシーバーの中から,ユーザーのニーズに応じた最適な組み合わせを選択可能となっている。
③トランスポンダ機能をスイッチ/ルーターに集約することで,機器コスト削減,保守費削減,省電力化,省スペース化,構築リードタイム短縮等を実現した。
④NTTとACCESS/IP Infusionの技術が組み合わされたネットワークOSにより,ユーザーネットワークの保守の高度化や運用品質の向上に貢献する豊富な機能を提供する。
各社は,データセンタ間接続の更なる高速・大容量化のニーズに加えて,データセンタ内のバックエンドネットワークの高速・大容量化のニーズやデータセンタの電力消費量削減のニーズ等に対しても,各社が持つ技術や製品等を組み合わせることで対応していくとしている。