浜松ホトニクスは,光半導体製品の需要拡大に対応するため,本社工場(浜松市東区)に光半導体製造(前工程)を担う新棟を建設する(ニュースリリース)。
同当社は,医療や産業,自動車などのさまざまな分野に光半導体製品を供給しており,今後,光半導体製品のさらなる需要拡大が見込まれることから,本社工場に新棟を建設し,前工程の生産能力を増強する。
新棟建設により,生産スペースを従来の約2倍に拡張するという。また,従来の直径6インチシリコンウエハーの生産ラインに加え,新棟に直径8インチウエハー対応の製造ラインを採用することで,生産の継続性を担保するとともに生産効率の向上やコストダウンも図る。
さらに,新棟と既存棟をクリーンルーム内で接続し人や物の移動を効率化するともに,自動搬送システムの導入により製造工程の自動化と省人化を進める。なお,新棟は耐震構造を採用し災害対策を強化するとともに,環境配慮型の製造装置を導入するとしている。
同社は,新貝工場(浜松市)に後工程を担う新棟も建設しており,今回の投資を含め生産体制を強化することで,今後の継続的な成長を支えるという。なお,新棟建設の地鎮祭は6月30日に執り行ない,2025年6月に竣工の予定。その多少は以下。
稼働予定:2025年12月
総工費:約370億円(生産設備を含む)
収容人員:約40名
生産品目:光半導体製品
生産能力:約8,000枚/月(8インチウエハー換算)