ホログラフィ・アートのパイオニアとして知られる石井勢津子氏が手掛ける展覧会が2022年9月4日までの会期で,北九州市立美術館・本館において開催されている(展示会HP)。
ホログラフィは立体映像を作り出す光学技術の一つで,裸眼で立体の虚像を見ることができる。この発明者はイギリスの物理学者デニス・ガボールで,以降のレーザーの発明によってさまざまな記録・再生手法が登場し,ノーベル物理学賞の受賞にもつながっている。
芸術の分野では,1960年代にアーティストからの注目も高まり,ホログラフィ・アートという新しいジャンルも誕生した。中でも,石井勢津子氏はいち早く,この技術をアートとして製作に取り組み,様々な作品を展覧会において発表し続けてきた。
今回の展覧会では,石井氏の過去最大規模となる回顧展となり,ホログラフィ・アートの魅力を余すことなく紹介するという。立体映像を始め,自在に紡がれた鮮やかな光の軌跡により,アートとサイエンスが融合した美しく幻想的な空間が演出される。
■ホログラフィ・アートの先駆者 石井勢津子
■会期:2022年7月16日(土)~9月4日(日)
■会場:北九州市立美術館・本館
■開館時間:9:30~17:30(入館は17:00まで)
■休館日:月曜日
■観覧料:一般:1300円(前売り1100円)/高大生:800円(同600円)/小中生:600円(同400円)
※詳細は北九州市立美術館・本館WEBサイトまで。