ニコンは,東京都品川区の大井製作所の敷地内空地に新本社を建設する方針を固め,具体的検討を開始した(ニュースリリース)。
同社は,将来に向けた成長基盤の構築を進めている。計画中の新本社ビルに,コーポレート部門,各事業ユニットの企画部門および先進R&D関連部門を集約することで,開発機能の強化や事業間シナジーの創出を図り,持続的な成長を目指すという。
新本社は,地上6階,延床面積42,000m2程度を見込む。柔軟な働き方に対応したワークプレイスを整え,デジタル化を推進するオフィス空間を目指す。
また,サステナビリティを重視し,地域に根ざした環境配慮型オフィスビルとする。具体的には,日射遮蔽効果に優れた外装デザインとすることで必要な空調用エネルギーを抑制するとともに,自然光の室内への導入や自然換気を促す機能も取り入れる。
オフィスの稼働状況に応じた可変風量システムの導入などを合わせ,建物全体での大幅な省エネを実現し,「ZEB Ready」認証を取得する見込みで,太陽光発電の導入による創エネも行なう計画。
さらに,同社の各事業の歴史,製品,技術などを一堂に展示する「ニコンミュージアム」も新本社ビルに併設するとしている。