三菱ガス化学と田岡化学工業は,三菱ガス化学の新潟工場内に新設する光学樹脂ポリマー「ユピゼータEP」用原料モノマー製造プラントを活用した原料モノマーの生産事業の運営を行なう合弁会社の設立に合意した。また,三菱ガス化学は鹿島工場内に,「ユピゼータ EP」用重合プラントの増設も決定した(ニュースリリース)。
「ユピゼータEP」は,高屈折率と低複屈折性を高次元で両立させた高機能小型カメラレンズ材料としてスマートフォンやタブレット端末等に広く採用されており,スマートフォン用カメラの高機能化とカメラレンズの多眼化を背景に,今後も更なる需要の伸びが予想されているという。
この需要増に対応していくため,「ユピゼータEP」の原料モノマーの主要調達先である田岡化学工業の技術を用いて,同社新潟工場内に原料モノマー製造プラントを新設し,田岡化学工業の原料モノマー生産の一部を,同社が合弁会社を通じて受託することにより,原料モノマーの生産能力の増強と調達の安定化を実現する。また,あわせて同社鹿島工場内での重合プラントの増設を行なうことで,供給安定性の確保にも努めていく。
同社は今回のサプライチェーンを構築により,“情報・通信”,“モビリティ”領域において,更なる事業展開を確実に進めるとしている。