千代田電子,赤外線果実非破壊測定器を発売

千代田電子工業は,果物・野菜を切らずに0.5秒で測定できる果実非破壊測定器「おいし果」の新モデル2種を2020年1月24日から販売開始する(ニュースリリース)。新モデル2種ともにオープン価格。

今回,販売中の果実非破壊測定器「おいし果CD-H100」のリニューアル版「おいし果CD-H300」および農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)との共同研究成果を用いた糖度・熟度測定器「おいし果CD-H240」を販売開始する。

これらの製品は,まずランプから発せられた近赤外線が,くだもの内部の組織と相互作用し,一部が拡散反射光として戻ってくる。この光の波長単位の強度を検量線で処理することにより糖度,硬度を算出する。

主な特長として新2機種ともに,従来品にはない3.5インチの自照型タッチパネルディスプレーを搭載したことにより,画面が明るく光るため,測定結果の確認がしやすくなっている。

また,専用の無線プリンター(メーカーオプション)を採用したことにより,測定中に動きを阻害することなく,測定結果をその場で印刷して,利用できる。

糖度・熟度測定器の「おいし果CD-H240」には「クロロフィル含有量の測定方法及び果実の熟度判定方法」技術を採用し,糖度と熟度を同時に測定すること(糖度測定機能はメーカーオプション)ができる。「おいし果CD-H300」は糖度専用の測定器となる。

主な商品情報は以下の通り。
「おいし果CD-H240」
サイズ:74mm×180mm×215mm
測定対象:梨(桃,リンゴ等順次追加予定)

「おいし果CD-H300」
サイズ:74mm×180mm×215mm
測定対象:トマト,桃,梨,柿,リンゴ,イチゴ,ぶどう,マンゴー,グアバ等

その他関連ニュース

  • キヤノン,近赤外線域の撮像性能向上CMOSセンサー 2024年10月31日
  • 東北大,植物を見守る小型反射分光測定センサを開発 2024年10月10日
  • 森林総研ら,防風林の効果をLiDARセンサーで可視化 2024年09月10日
  • 阪大ら,緑色光を発電に用いる有機太陽電池を開発 2024年08月29日
  • NTT,光ファイバ伝送路の状態を測定器なしで可視化 2024年08月26日
  • 芝浦工大ら,サブテラヘルツ波でコンクリートを透視 2024年08月08日
  • 【OPK】レーザーで害虫を撃墜,未来の農業をデモ 2024年07月17日
  • 阪大,近赤外光を選択的に吸収する無色透明材料開発 2024年06月24日