JVC,4K/HDRレーザープロジェクター発売

JVCケンウッドは,JVCブランドよりホームプロジェクターの新商品として,4K/HDR対応プロジェクター「LX-NZ3」を2019年12月中旬より発売する(ニュースリリース)。オープン価格。

この製品は,光源にブルーレーザーダイオードを採用したレーザー光源技術「BLU-Escent」を採用し,3,000 lmの高輝度と約20,000時間の長寿命を両立。高輝度の実現により,リビングなどでの使用に対応するとともに,HDRコンテンツ投影時のピーク輝度を大幅に高めた。

また,HDRで収録されたコンテンツを,より鮮明に高画質かつダイナミックな映像で投影できる。「ULTRA HD Blu-rayTM」に採用されているHDR10に加え,放送などで採用されるHLG(ハイブリッド・ログ・ガンマ)にも対応。さらにそれぞれの信号を検知すると自動的に最適な画質モードに切り替わるため,個別設定が不要となる。

HDR10によるHDRコンテンツは,作品ごとに大きく明るさが異なるため,それぞれに合った明るさ設定(トーンマッピング)を行なわないと最適な映像で見ることができないが,この製品はコンテンツの明るさを表すマスタリング情報(Max CLL/FALL)に基づき,最適な明るさに自動調整を行なう「オートトーンマッピング」機能を搭載。各コンテンツに応じた設定で視聴できる。

上下±60%,左右±23%と,可動域の広いレンズシフトに加え,100型で3~4.8mの投写距離を可能とする1.6倍ズームを搭載。電気的な補正で画質を低下させる台形補正を使用することなく,さまざまな設置環境に柔軟に対応する。

レーザー光源は光出力の制御が瞬時に行なえるため,従来の機械式絞り(アパーチャー)に比べ,遅延の少ないダイナミックな明るさ調整が可能。そのため,この製品も映像シーンの明るさに応じてレーザーの出力を制御することで,より人間の知覚に近い映像を再現できる。また,全黒信号の入力時には,レーザーの出力をコントロールすることで∞:1のコントラストも実現しているという。

さらに「0.47型DMDTM」の搭載により,高精細な4K映像表示とともに,横幅約40cm,奥行き約34cmという本体のコンパクト化を実現。リビングルームなどでの天吊り設置や棚置き設置などにも対応する。なお,この製品はブラックとホワイトの2色をラインアップしている。

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