ams,OLEDパネル背後で計測する光センサーを発売

オーストリアamsは,OLED画面の背後から周囲光の強度を正確に測定可能なRGB光とIR近接センサーIC「TCS3701」の発売を発表した(ニュースリリース(PDFダウンロード))。

この製品は,OLEDパネルの背後から計測できる周囲光およびIRセンサー。これにより,スマートフォンメーカーはスマートフォン本体の寸法に対して最大の表示面積を確保できる。また,RGB/IRセンサーを必要とする非接触操作や顔認証および,ディスプレーの輝度/色の自動調節といった機能を可能にする。

発光するOLEDパネル画面の背後から動作するという制約にも関わらず,この製品はセンサーの直上にあるパネルのピクセルから放射される光に追加される,パネルを透過した後の周囲光を検出できるという。このために同社は,センサー直上のパネルのピクセルの輝度を把握しなくても周囲光のレベルを正確に検出する独自のアルゴリズムを開発した。

OLEDパネルを透過する光はパネルが不透明なため少なくなるが,この製品は光に対する超高感度を備えており,あらゆる周囲光条件で正確な光測定を行なうことが可能。2.0mmx2.5mmx0.5mm OQFNパッケージは,スマートフォンのOLEDパネルの背後に収まるコンパクトさを備えている。

これによりスマートフォンの設計者は,近接検出機能に対応するためにIRエミッターを前面の最適な場所へ柔軟に配置することができる。クロストーク補正アルゴリズムが,高信頼性の近接検出性能を実現するという。

この製品は,周囲光/IRセンサーが配置されるスマートフォンの前面にあるベゼルを削減し,ディスプレー面積を最大化する現在のインダストリアル・デザインのトレンドに対応するものだとしている。なお,この製品はサンプル受注を開始している。

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