■自動車用オプトエレクトロニクスの世界市場
自動車用オプトエレクトロニクス製品の市場はLED,赤外線コンポーネント・センサーの二つに大別される。自動車用オプトエレクトロニクスの世界市場は2014年の11億5,000万米ドル規模から年平均17.36%で推移し,2019年までに25億6,000万米ドル規模まで拡大すると予測されている。
自動車用LED市場は2014年から2019年までに年平均18.02%で拡大すると予測されている。ここには自動車のエクステリア,インテリアに組み込まれた照明機器,シグナルランプなどが含まれる。LEDは従来光源であるハロゲンランプなどを代替するものとして急速に採用が進んでいる(図2)。
一方,自動車用赤外線コンポーネント・センサー市場はオプトエレクトロニクス市場全体から見ると小規模なセグメントに過ぎないとしているが,技術の進化,市場潜在性から見ると重要な位置を占める。赤外線コンポーネント・センサー市場は2014年から2019年にかけて年平均15.67%で推移すると予測されている。
赤外光センサーなどの赤外線コンポーネントの利用は今後も増加すると見られており,ヘッドランプの点灯消灯の判断から乗客検知,ブレーキランプ,トンネル照明,インジケーターランプなどに至る様々な用途が想定されている(図3)。◇
「自動車用オプトエレクトロニクスの世界市場:2015年~2019年」- TechNavio(Infiniti Research)
(月刊OPTRONICS 2016年1月号掲載)