三菱電機は,鎌倉製作所相模工場(神奈川県相模原市)内に建設していた,人工衛星に搭載される太陽電池パネルをはじめとする人工衛星用複合材製品の製造・試験を行なう「衛星機器生産棟」が竣工し,10月に稼働開始すると発表した(ニュースリリース)。
同社は,人工衛星に搭載される太陽電池パネルをはじめとする人工衛星用複合材製品を鎌倉製作所相模工場で生産し,自社の衛星に搭載するほか海外衛星メーカーにも供給するなど,人工衛星関連事業を国内外で展開している。
今回,鎌倉製作所相模工場に「衛星機器生産棟」を建設し,大型精密機械加工機や自動溶接機などの生産設備を導入して生産能力を従来比最大2倍に増強した。また,工場内に点在していた製造・試験エリアの集約による,部品の製造から各種パネルの製造・試験までを一貫して行う体制を構築した。
同社では今後,鎌倉製作所で建設する「新衛星生産棟」(2019年7月竣工予定)による衛星生産能力の増強と併せ,同社の宇宙システム事業の2021年度売上高,1,500億円を目指す。