シチズン電子は,スマートフォンやタブレットといったモバイル端末の虹彩認証や,パソコンの顔認証などに使用される,世界最小クラスの高出力赤外LED 2機種を開発した(ニュースリリース)。
「CL-1500-IRA」は,虹彩認証用の光源として最適な810nm波長を出力する高出力赤外LED。赤外光を眼にピンポイントで照射し,モバイル端末に搭載されたカメラにより虹彩を撮影し識別を行なう。人の眼の虹彩を読み取る事により識別する虹彩認証は,スマートフォンやタブレットといったモバイル端末に搭載されることが増えてきており,今後さらに普及が進むと見込む。
「CL-1520-IRC」は,広角レンズ搭載で,パソコンの顔認証や監視カメラの夜間撮影に求められる「高出力・広指向角」を実現した赤外LED。顔認証機能は,赤外光で照射した顔をカメラで撮影して個人の特徴を認識することから,安全性の高いセキュリティ対策が可能となるため,今後ノートパソコンを中心に拡大が進むとしている。
これらの製品は,長年の実績から培った小型パッケージング技術により,世界最小クラスである3.5mm×3.5mmを実現。実装スペースが縮小でき,モバイル端末の一層の小型・薄型・高機能化に貢献する。また,「CL-1520-IRC」は高さも2.3㎜に抑えており,近年加速するノートパソコンの挟額縁化にも対応する。
同社独自の光学設計技術と,発光効率を高めたパッケージング技術により,「CL-1500-IRA」は世界トップクラスである赤外光放射強度2,900mW/srを実現。「CL-1520-IRC」は世界トップクラスの赤外光出力1,300mW/1Aを実現。遠距離まで赤外光を照射する事が可能。