IoTやインダストリアル4.0といった新たな製造のあり方が提起されている。この背景にはインターネット環境の整備や各種センサー,そして産業用カメラの高性能化が大きな影響を与えており,新たな市場の形成に大きな期待が持たれている。
そこで今回,OPTRONICS ONLINEでここ1年間に掲載した産業用カメラ/イメージングに関する記事をまとめてみた(一部外部リンクあり)。ここでは市場やプレイヤーなど,産業用カメラ市場を巡る現状,関連技術の開発,センサー/カメラの新製品について記事を分類した。
■産業用カメラ(マシンビジョン)市場/業界
2017年03月01日 三菱電機とコグネックス,ビジョンセンサーで連携を強化
三菱電機は,ビジョンセンサー・コードリーダー事業のコグネックスとの連携を強化し,生産現場で使用されるFAセンサー事業の拡大を目指す。その第一弾として,液晶・半導体・自動車・電子部品などの製造現場に使われる「MELSENSORビジョンセンサVS20」5機種を4月1日に発売する(オープン価格)。
2016年03月04日 2015年マシンビジョン市場,前年比104.8%の2,460億円
矢野経済研究所は,FAカメラ・マシンビジョンの世界市場の調査を実施した。それによると,2015年のFAカメラ・マシンビジョン(MV)の世界市場規模は,メーカー出荷金額ベースで前年比104.8%の2,459億5,000万円で,このうち国内市場規模は同105.5%の877億5,000万円を見込む。
2016年02月25日 NEDO,CMOSイメージングのコンソーシアムを設立
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は,「クリーンデバイス社会実装推進事業」で高感度・高速・低ノイズCMOSイメージャを用いた高速画像処理の実用化を目指している。これに関し,高速画像処理のさらなる普及と用途拡大,新産業創出を目指し,コンソーシアム形式による新たな推進体制「WINDSネットワーク(Network for World Initiative of Novel Devices and Systems)」を設立
2016年04月19日~21日 OPIE「産業用カメラ展」を再スタート
オプトロニクスは2007年に産業用カメラ総合技術展を開始し,その後VISION JAPANを開催していた経験を踏まえ,この度最新のソフトウェアやネットワーク技術を包含した「産業用カメラ展」を再スタートさせることになりました。特に毎年4月に開催しているOPIE(Optics & Photonics International Exhibition)はこの分野で我が国最大級の展示会に成長しており,ここに産業用カメラの展示会を開催することは極めてシナジー効果の高い今後のビジネス展開に有効な機会であると言えます。
<外部リンク> 日本メーカーが大苦戦!マシンビジョンの世界で何が起きているのか?