JVCケンウッドは,独自開発のプロジェクター用高精細反射型液晶デバイスである「D-ILA」において,世界最小0.69型の4K「D-ILA」デバイスを開発した(ニュースリリース)。
この製品は,プロジェクター用反射型液晶デバイスLCOSの代表的モデルで,高輝度と高精細化の両立できる特長がある。今回,従来比約31%の小型サイズを実現。これにより,4K高解像度で高コントラストの4Kプロジェクターのさらなる小型化が可能となる。
また,このデバイスを搭載したJVCブランドの4K “D‐ILA”プロジェクター「DLA-Z1」を商品化した(12月上旬より発売予定)。同社は,このデバイスを核に4K市場へ展開する。
新デバイスの概要は以下の通り。
1.独自の「D-ILA」微細画素設計技術により,画素ピッチ3.8㎛角の世界最小0.69型4K「D-ILA」デバイス(水平4096x垂直2160画素)を実現。
2.画素間ギャップ0.18㎛を実現したことにより,小型高解像度でありながら90%以上の高開口率を維持。
3.これまで培ってきた画素間電極面の平坦度最適化技術と,デバイス内遮光設計技術により,プロジェクター輝度向上と,デバイス単体でのコントラスト比20000:1を両立。
4.同社で実績のある垂直配向方式液晶,無機配向膜を用い,長寿命・高耐久性を継承。