シャープ,交通監視向け高感度CCD 2機種を発売

シャープは,業界トップクラスの感度1,890mVを実現した交通監視用カメラ向け4/3型800万画素のCCD2機種「RJ3EV3EF0DT/RJ3EV4EF0DT」を開発,8月31日より量産を開始する(ニュースリリース)。サンプル価格は150,000円(税込み)。

ITS(高度道路交通システム)などに用いられる交通監視用カメラは,昼夜を問わず,走行車両の情報やナンバープレートを識別する必要があるため,高感度で高解像度撮影が可能なイメージセンサーが求められる。

このCCDは,同じ800万画素クラスの従来機種に対し,光学サイズを1/1型から4/3型にすることで画素セルサイズが約75%拡大。光電変換効率やマイクロレンズ集光率を向上させる独自の技術と組み合わせることにより,業界トップクラスの感度1,890mVを実現した。

また,可視光より波長の長い近赤外光下での撮影にも対応し,明るいシーンから肉眼ではとらえられない暗闇のシーンまで鮮明に撮影できるとしている。

さらに,アスペクト比を16:9とすることで,従来機種に比べて水平方向の画素数が約15%増加。1台で複数の車線を幅広く監視する交通監視用カメラの商品化に貢献するとしている。

形名

RJ3EV3EF0DT

RJ3EV4EF0DT

光学サイズ

4/3型

総画素数

834万画素(3,848 × 2,168)

信号出力

4ch出力

動画性能

8M 25fps

カラーフィルタ

カラー(原色)

白黒

可視光感度
(typ.)

1,890mV

2,835mV

ス ミ ア (typ.)

-125dB

飽和出力 (min.)

1,000mV