オムロンは,温度や湿度,光,音など7種類の環境情報を取得できる,Bluetooth low energy 技術によるビーコン通信に対応した無線センサー「環境センサー」を7月15日より法人向けに発売する(ニュースリリース)。
この製品は,温度,湿度,気圧,照度,紫外線,音圧,加速度を計測するためのセンシング機能と無線通信機能,バッテリーを,縦46mm×横39mm×厚み14.6mmの小型パッケージに搭載した複合型センシングコンポーネント。
設置するだけで周囲の様々な環境情報をリアルタイムに収集。ユーザーは無線で接続したネットワークを介してクラウドサーバー等に収集した環境情報をデータ送信し,スマートフォン等で遠隔管理できる。
また,設定した値を超えた時にだけイベントとしてユーザーに通知したり,内蔵メモリーにデータを格納することで通信が確立していない場合でも情報の欠損を防止したりできる。
近年,IoT活用をキーワードに,ウェアラブル端末や自動車などに搭載した各種センサーでデータを収集・分析しビジネスに活かす機運が高まる中,既存のセンサーによる収集だけでは,新たなソリューションやサービスを創出するのに十分な質と量のデータを確保できていない課題があった。
そこで同社は,MEMSデバイス技術や省電力技術を基にこの製品を開発した。これまでデータの取得がなされていなかった様々な場所での環境情報のセンシングを容易にし,顧客企業各社がIoTによる新たなソリューションやサービスを開発することを可能にするとしている。