日本レーザー,1.5μm OEMファイバーレーザーを発売

日本レーザーは,デンマークのNKT Photonics社から発表された新しい超小型・低ノイズ1.5μm OEMファイバーレーザー「Koheras BASIK MIKRO」の取扱いを2016年7月1日より開始した(ニュースリリース)。概算税抜価格は87万円~。ただしOEM向け製品のため,台数により1台当りの価格は異なる。

同シリーズは,縦モードシングル,低ノイズな単一周波数ファイバレーザ光源。発売した「BASIK MIKROモジュール」は,既存モデルの機能・性能を限定し,さらなる小型化に注力した。

光学特性は既存モデルとほぼ同等だが,高速波長変調はオプション提供で,多波長出力には対応せず,OEM使用を追求したスタンドアローン・モジュールとなっている。

主な特長は以下の通り。
・超小型サイズ:20x70x150mm3
・長時間熱的安定性を改善:~0.2 pm/°C
・使用温度範囲拡張:10~60°C(モジュールケース温度)
・高速チューニング範囲拡張: >8GHz(ピエゾチューニングはオプション提供)

主な仕様
・標準波長:1550.12nm(1535-1580nm可)
・出力パワー:最大40mW CW(C15モジュール,出力固定)
・ビーム品質,M2:<1.05
・線幅:最小<0.1kHz(E15モジュール,積算時間120μs)

主な用途は,分散型光センシング,パイプラインの保全管理,境界の保安・監視,レーザー振動測定など。