HOYAは熊本地震での被災により,液晶パネル製造用フォトマスクを製造するマスク事業部の生産拠点を,同社熊本工場より海外に移管すると発表した(ニュースリリース)。
4月14日以降の熊本地震の影響,ならびに16日未明の本震後に発生した火災により,同工場のクリーンルームや精密機器などの生産設備は甚大な被害を受けた。
同社は工場の復旧に向けて検討を進めてきたが,生産設備への被害が予想以上に大きいことから,事業の生産体制を一から見直し,再編することが必要と判断した。
その結果,熊本工場は今後,液晶パネル用フォトマスクの技術開発における主要拠点として位置付け,平成29年3月をめどに再建していくことを決定した。また,熊本工場における液晶パネル用フォトマスクの生産業務については台湾,韓国の拠点へ業務移管を行なっていくとしている。