矢野経済研究所では,携帯電話メーカー,ウェアラブル機器メーカー,ウェアラブルサービス事業者,通信事業者,国内半導体メーカー,海外ODM/EMS企業を対象として,ウェアラブルデバイス世界市場の調査を実施した(ニュースリリース)。
ウェアラブルデバイスは,身体に装着して使用するIT機器の総称。スマートフォンとの連携,もしくは機器単独でインターネット(クラウドサービス)に接続して様々なサービスやコンテンツを利用することが出来る。
この調査におけるウェアラブルデバイス市場は,①スマートウォッチ,②スマートバンド,③スマートグラス,④ヘッドマウントディスプレイ(HMD) ⑤その他に分類し,メーカー出荷台数ベースで算出した。但し,スマートバンドの国内市場規模は,活動量計や睡眠計等を含むスマートフォンと連携可能な健康器具のみを対象としている。
それによれば,2015年のウェアラブルデバイスの世界市場規模は,メーカー出荷台数ベースで7,105万9,000台,カテゴリ別ではスマートバンド4,637万台,スマートウォッチ2,218万台,ヘッドマウントディスプレイ(HMD)87万4,000台,スマートグラス78万台,その他85万5,000台。
安価なスマートバンド,多数のメーカーが参入したスマートウォッチが市場をけん引しており,2016年の同市場は前年比164.1%の1億1,663万4,000台を見込む。2020年には全体で3億2,278万台になると予測する。
2015年のウェアラブルデバイスの国内市場規模は,メーカー出荷台数ベースで209万2,000台,カテゴリ別ではスマートバンド140万5,000台,スマートウォッチ61万5,000台,スマートグラス3万9,000台,ヘッドマウントディスプレイ(HMD)1万6,000台,その他1万7,000台。
健康志向の高まりもあり,スマートバンドが市場をけん引している。2016年の同市場は前年比171.4%の358万5,000台を見込む。2020年には全体で1,160万台になると予測する。