浜松ホトニクスは,OPIE’16にてフォトニック結晶レーザーダイオードの製品展示を行なっている(ブースNo.M-10)。
このレーザーダイオードは京都大学 野田進教授と共同で開発したもの。通常のレーザーダイオードと比べてビーム品質が高いのが特長で,ビーム放射角は1°以下,スペクトル半値幅は1nm以下となっている。
このため,レンズを用いなくても絞られたビームスポットを得ることができ(写真右。左は従来品LD),装置の小型化などを期待することができる。
中心波長は940nm,出力は150mWとなっている。フォトニック結晶のチップサイズは800×800㎛,そのうち発光部は200×200㎛。用途として,固体レーザーの励起用光源,波長返還基本波光源,微細直接レーザー加工光源,センシング計測などを想定している。
展示は「開発品」として行なっているが,実際には製品番号が付いており,本展示会より本格的に営業展開する。サンプル出荷が可能なほか,小ロットの量産にも対応するとしている。