富士通は,アーカイブデータの保存に適した光ディスクライブラリであるデータアーカイバー「FUJITSU Storage ETERNUS DA700」を国内向けに販売を開始する(ニュースリリース)。価格は1,775万円から。
この製品は,最小構成時に光ディスクを1,824枚格納でき,データ容量は520TB,最大構成時に約1.8PBのデータを保存可能にした光ディスクライブラリ。この製品は,パナソニックが開発したデータアーカイブシステムのOEM製品となる。
光ディスクに書き込まれたデータは,50年以上保持することができる。新製品は,このディスクをデータアーカイバーマガジンに12枚まとめて格納している。これにより,ディスクを損傷から防ぐとともに,データの移行時にはマガジン単位で新しい装置に入れ替えることができ,容易な移行を実現する。また,マガジン単位に外部の倉庫などに保管しておくこともできる。
光ディスクは,データの読み書き時にメディアにヘッドが接触しないことから,ヘッドの接触によるメディア故障を防ぐ。また,RAID)構成による書き込みデータの冗長化やライトワンスディスクによる改ざん防止を実現する。さらに,メディア持ち出しなどによるデータ流出を防ぐためのデータ暗号化機能を備えており,保存されたデータを確実に守ることができるとしている。
この製品は,電源投入中においても常に動作が必要な部品が少ないことから,ハードディスクドライブを用いた製品と比較して,消費電力を最大約80%削減することができる。また,発熱量も少なく,空調電力を抑えることができ,データセンターのランニングコスト削減に貢献するという。