ZMPとSAP ジャパン,凸版印刷の3社は,物流支援ロボットおよびIoT(Internet of Things)技術を使った業務効率化ソリューションの提供を共同で推進していくことで合意した(ニュースリリース)。
インダストリー4.0やIoT,ロボティクスへの注目が高まる現在,物流業界などにおいて,ICタグやセンサーなどICT技術を用いた生産・供給活動の自動化・最適化への動きが加速している。
3社による連携の第一弾として,ZMPが製造・販売する物流支援ロボット「CarriRo(キャリロ)」に,凸版印刷のRFIDシステムを搭載し,更にはSAPの基幹業務システムと連携させることで,在庫管理・工程管理における業務を効率化するソリューションの提供を推進する。
具体的には,追従機能などが可能な台車型ロボット「CarriRo」にRFID読取装置を搭載し,さまざまなセンサーを通じて取得するデータを,基幹業務システムのSAP ERPおよびインメモリープラットフォームのSAP HANAとリアルタイムに連携させることにより,複数の在庫やアイテムの入出荷・検品作業を一括で即座に行なえるだけでなく,検品ミス・誤配,省人化・省力化・労働力不足などの課題解決に貢献するとしている。
「CarriRo」は光学センサーを搭載した台車型ロボット。追従機能を活用することで,運搬の生産性を最大3倍まで引き上げることができる。倉庫や物流センター内のピッキング業務の効率化や,工場内の工程間搬送に利用することでベルトコンベアやAGV(無人搬送車)を代替することもできる。