SEMIは4月11日(米国時間),2015年の世界半導体材料市場が,半導体の世界販売額が0.2%減少する中,前年比1.5%減となったことを発表した(ニュースリリース)。この減少は,為替レートの影響および半導体出荷数量の減少が重なったことによるもの。
それによると,ウェハープロセス材料販売額は,2014年の242億ドルから1%減となる241億ドルだった。パッケージング材料販売額は,2014年の198億ドルから2%減となる193億ドルだった。
しかしながら,ボンディングワイヤをパッケージング材料から除くと,この分野の出荷額は前年比では横ばいまで改善される。ボンディングワイヤは金から銅ベースへの移行が続いており,それがパッケージング材料の出荷額を抑制する結果となった。また,日本が半導体材料の重要な供給拠点であるため,円安の影響は,半導体材料市場全体に及んでいる。
地域別にみると,台湾が国内のファンドリーとアドバンスト・パッケージの拠点を背景に94億ドルを消費し,6年連続で世界最大の半導体材料消費地となった。韓国は2位の市場規模へと順位を上げた。
前年比の成長率が最も高かった地域は韓国と中国。北米と欧州はわずかですが1%増となったが,台湾,その他地域,日本は市場が縮小した(その他地域は,シンガポール,マレーシア,フィリピンなど東南アジア諸国およびその他小規模市場の合計)。
2014-2015年半導体材料市場(地域別)
地域 | 2014年 | 2015年 | 成長率(%) |
台湾 | 9.60 | 9.41 | -2% |
韓国 | 7.03 | 7.16 | 2% |
日本 | 7.01 | 6.57 | -6% |
その他地域 | 6.39 | 6.05 | -5% |
中国 | 6.01 | 6.12 | 2% |
北米 | 5.00 | 5.04 | 1% |
欧州 | 3.01 | 3.05 | 1% |
合計 | 44.04 | 43.40 | -1% |
※数字を丸めているため,合計値は合わない場合がある。 (出典:SEMI 2016年4月)