ファナックと古河電気工業の合弁会社であるFFレーザは,産業用光ファイバーレーザーの基幹部品である高出力レーザ・ダイオード・モジュールの製造を4月から開始した(ニュースリリース)。
両社は,切断や溶接用途として,金属加工分野で急速に普及が進んでいるファイバーレーザの基幹部品であるレーザ・ダイオード・モジュールの合弁会社を2015年7月に設立し,自動化生産設備の準備を進めてきた。この合弁会社は,ファナック,古河電工が各50%出資し,両社から役員を選任している。
FFレーザは,古河電工の高出力半導体レーザー技術とファナックの自動製造技術という両社の技術力を融合し,産業用高出力 レーザ・ダイオード・モジュールの第一量産ラインを立ち上げた。自動化により,高品質で高い信頼性のレーザ・ダイオード・モジュールを安定供給できるとしている。
操業開始は2016年4月。主要設備は古河電工製調芯装置8台,ファナック製ロボット9台などで,第一ラインはファイバレーザー60kW相当のレーザ・ダイオード・モジュールの月産製造能力を持ち,今後,順次拡張を予定している。
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