東芝は,子会社の東芝メディカルシステムズ(東芝メディカル)の売却の手続を進めてきたが,3月17日付で東芝メディカルの全株式をキヤノンに譲渡する株式等譲渡契約書を締結したと発表した(ニュースリリース)。
譲渡金額は約6,655億円。決済は本日完了しており,東芝メディカルは確定的に東芝の子会社ではなくなるが,キヤノンが主要各国の競争法規制当局からのクリアランスを得られた時点で子会社とするために,それまでの間は独立した第三者であるMSホールディングが東芝メディカルの議決権を保有することになる。
また,東芝メディカルの子会社である東芝メディカルシステムズ・ヨーロッパ,東芝アメリカメディカルシステムズ,他39社も東芝の子会社から異動する。
今回,東芝メディカルの全株式が確定的に譲渡されたことにより,東芝は2015年度に売却益として認識できた場合には,約 5,900億円(連結,税引前損益,概算)を計上する見込みだとしている。