日本レーザー,QスイッチNd:YAGレーザーの販売を開始

日本レーザーは,仏Quantelのダイオード励起QスイッチNd:YAGレーザー「VIRON」の販売を発表した(ニュースリリース)。

レーザー誘起ブレークダウン分光(LIBS)のようなアプリケーションは研究室から産業分野への移行に伴い,光源となるレーザーへの要求が非常に高くなっている。例えばLIBS関連装置は金属の同定から土壌分析まで,幅広いプロセス制御に応用されており,レーザーには小型・軽量,メンテナンスフリーといった特長が求められる。

この製品は,装置メーカーへのOEM供給を意図してデザインされた堅牢でコンパクトな高効率レーザー。出力は1064nmで30mJ,繰返し周波数20Hz,パルス幅8ns。レーザーヘッドとコントロールエレクトロニクスを一体化した完全一体型パッケージで,DC電源だけで駆動できる。コンパクトな筺体と産業用途対応のコマンドプロトコルで,あらゆるタイプの装置に簡単に組み込める。

特にLIBSに最適で,ビーム拡がり角が小さく,様々な非透過サンプル上にプラズマを生成するのに十分なスポットに集光できる。アクティブQスイッチはパルスエネルギーの安定性に優れ,分光器と完全に同期できるとしている。

主な特長と仕様は以下の通り。
・ コンパクトで堅牢なオールインワン・パッケージ
・ 最大30mJ @1064nm
・ 繰返し周波数 20Hz,パルス幅 8ns未満
・ 低ビーム拡がり角 <1.5mrad ・ 高い集光性で効率良くプラズマ生成 ・ 高調波&OPOオプション ・ 装置組込みに最適