米スペクトラ・フィジックス(SP)は,新しく高出力コンパクトフェムト秒オシレーター「femtoTrain 1040-5」を新たにラインアップに加えた(ニュースリリース)。
バイオイメージングなどのアプリケーションに最適で,さらに高出力,短パルス化を実現した。220fs以下のパルス幅,5Wの平均出力により2MW以上のピーク出力となっている。また,500nJ以上のパルスエネルギーと10MHzの繰返し周波数は高速スキャンや高い処理速度を可能にする。
コンパクトでかつ信頼性の高い,ハンズフリーのフェムト秒レーザーの同シリーズは,バイオイメージングや光遺伝子学における光活性の光源に最適だとしている。トランスフォーム限界パルスのバンド幅は多光子イメージングにおいて,分散前補償を必要としない。また,低ノイズとすぐれた長期安定性のために最適化されており,センシティブなバイオイメージング及び顕微鏡手術などのアプリケーションに適している。
この製品のシリーズはクリーンルームの製造環境で高い信頼性と品質で製造されており,その結果,長寿命,高い稼働時間と低オペレーションコストを可能にするほか,ダイレク トダイオード励起技術と超安定光共振器の設計は簡便な操作性を実現し,様々な用途にその応用の可能性を拡げるとしている。
主な特長は以下の通り。
・高繰返し(10MHz)かつ高いパルスエネルギー(500nJ 以上)
・同等クラスレーザー最大のピークパワー(2MW 以上)
・コンパクト,完全自動コンピュータ制御
・24/7 稼働に耐える高い堅牢な設計及び高い信頼性