ソニーは,専用のLEDシーリングライトと,コントロール機能などを持ったマルチファンクションユニットを組み合わせた,マルチファンクションライトを開発した(ニュースリリース)。
この製品をリビングルームや寝室などの天井照明用ソケットに取り付けると,テレビやエアコンなどをスマートフォン等で操作することができる。また,スピーカー・マイク機能を搭載しており,音楽再生や別の部屋にいる家族と会話するインターホン機能も搭載している。
具体的には,ユニット自体が赤外線リモコンとして動作し,照明の他にもエアコンやTVを操作できる。ユニットはWi-Fiを介してコントロールができるため,スマートフォンの専用アプリを使用して遠隔操作でき,ユニットと同室内にある自宅のエアコン・照明・TVのON/OFFを外出先から行なうことが可能。
また,ユニットには人感センサーを内蔵しており,人の存在を検知して部屋に人が入室するとTV・照明を自動でONしたり,部屋に人がいないときは自動でOFFするなど,消し忘れや省エネルギーにも役立つ。
さらに,スマートフォンに保存している音楽コンテンツを、ユニットに搭載するスピーカーで再生することが可能。Wi-Fiで接続しているため,ペアリングなどの追加操作も不要。また,ユニットに挿入したmicroSDカード/microSDHCカードに音楽コンテンツをアップロードすることにより,ユニット単体で音楽再生することもできる。
その他,別の部屋からスマートフォンを使用して通話ができる機能や,不在中に家族が帰宅した際に入室を検知し,自動でメッセージを再生する機能,不在中にユニットが部屋の中の人の動きを感知して,スマートフォンにメールで知らせる機能などを搭載する。
専用LEDシーリングライトは東芝ライテックとの技術提携により開発を進めており,好みに合わせて色温度,明るさを自在に変更でき,空間演出に富んだ照明環境を実現する。
この製品は,専用アプリケーションソフトをインストールしたスマートフォンとの連携により,生活を便利にしたり,コミュニケーションを円滑にしたりするなど,照明器具の新しい付加価値を提案するものだとしている。
同社では2016年度前半を目標として商品化を目指しており,電材卸事業者や住宅会社へ販売することを予定している。