グンゼとNEC,衣料型ウェアラブルシステムを開発

グンゼは,日本電気(NEC)の技術協力により,着るだけで姿勢,消費カロリー(活動量),心拍などの生体情報を計測でき,肌着として日常的に着用できる衣料型ウェアラブルシステムを開発した(ニュースリリース)。

この衣料型ウェアラブルシステムは,グンゼのニット(編み)技術で導電性繊維をインナーに加工し,姿勢センサーや配線として活用している。センサーや配線部分もニットで伸縮するため,身体にフィットして動きやすく,ここちよい着用感を実現した。また,洗濯が可能で日常的に着用できるインナーとなっている。

インナーに施された姿勢センサーは,身体の動きによる皮膚の伸縮を計測したデータに基づき,最適に生体情報を取得できるほか,着用中の姿勢を測定できるデザインとなっている。

また,活動量センサーや通信機能を備えたNECの柔軟・小型・薄型のウェアラブル端末を活用し,安全かつ快適な着用感が得られる。取得した各種情報はスマートフォンなどを経由してクラウド上で管理する。

これにより,姿勢・ゆがみ・癖など身体の状態を見える化,姿勢改善や肩こり予防に役立つアドバイスの提供,利用者間の比較や傾向分析など,美容・健康に関する付加価値の高いサービスの提供を実現するとしている。

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