東芝,半導体製造施設をソニーに正式譲渡

ソニー及び東芝は,2015年10月28日にソニーと東芝との間で締結した意向確認書にもとづき,東芝が主に大分工場内に所有する一部の半導体製造関連施設,設備及びその他関連資産のソニー及びソニーの完全子会社であるソニーセミコンダクタ(SCK)への譲渡につき,正式契約を締結したと発表した(ニュースリリース)。

東芝からソニー及びSCKへ譲渡される設備は,主に東芝の大分工場の300mmウェーハ生産ラインの半導体製造関連施設,設備及びその他関連資産で,この譲渡にともなう譲渡金額は190億円。この譲渡は,関係当局の必要な承認及び認可を条件として2016年3月末日までに行なわれる予定。

ソニー及びSCKが譲渡を受ける大分工場の半導体製造関連施設は,譲渡完了後,SCKの製造拠点の一つとして,主にCMOSイメージセンサーの製造に使用する予定。

なお,譲渡の対象となっている施設及び設備での製造,並びにCMOSイメージセンサーの設計などに関わっている東芝及びその関係会社の社員(約1,100名)については,ソニーグループで雇用を受け入れる調整を行なっていくとしている。

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