岡本硝子は,蛍光体ホイール用銀ミラーコートの開発に成功したと発表した(ニュースリリース)。
同社は,従来のアルミミラーに比べて光の反射率が高く,新成膜技術により高耐久性を実現した銀ミラーを開発し,既にプロジェクター用非球面銀ミラーとして製造・販売している。
今回,銀ミラーの新たな適用例として蛍光体ホイール用銀ミラーコートの開発に成功した。蛍光体ホイール用銀ミラーコートは,レーザープロジェクターに用いられる反射型蛍光体ホイールにおいて蛍光体の下地として施されるもの。
レーザー光は単色光であり,プロジェクターの光源とするためには,蛍光体層を通過させることにより波長を変換して光の3原色を得なければならない。この蛍光体層の下地のミラーコートは,従来はアルミコートなどだったが,反射率の高い銀コートにすることで光の損失を減らすことができる。
高耐久性を実現した銀ミラーコートの技術により,低損失かつ高耐久性の要求に応えた蛍光体ホイール用銀ミラーコートの開発に成功したという。
同社はまず,プロジェクター向けに蛍光体ホイール用銀コートの販路開拓を進めるが,レーザー光源の応用範囲はますます拡大していることから,今後は,プロジェクター以外のレーザー光源に向けた開発も推進していくとしている。