三菱電機は,大形ワーク(3m×6m材以上)を高速・高精度に加工できる大形レーザー加工機「XLシリーズ」の新製品として,4kW出力のファイバーレーザー発振器の搭載により,省エネおよび薄板から厚板までの加工時間の短縮を実現したレーザー加工機「ML6030XL-F40」を11月12日に発売する(ニュースリリース)。
発振効率に優れたファイバーレーザー発振器,独自の高効率サーボモーター・サーボアンプ,インバーター制御冷却装置などの採用により,消費電力を約60%削減したほか,加工完了後には発振器・冷却装置などを段階的に停止させる「ecoモード」により,待機時の消費電力も最大70%削減する。
加工においては,厚25mmまでの軟鋼切断に最適化した独自の制御・加工技術により,炭酸ガスレーザー加工機と同等の切断面粗さとテーパーを実現。板厚12mmから25mmまでの軟鋼切断においては,ハイピークピアス技術の採用により,板厚25mmの軟鋼ピアシング時間を最大50%短縮した。板厚3mmまでのステンレス加工には独自の高速レーザー切断技術「F-CUT®」を適用し,加工時間を最大50%短縮している。