飯田CATV,NTTの光通信網でのサービス提供へ

日本電信電話(NTT東)と,長野県の飯田ケーブルテレビは,飯田ケーブルテレビが長野県飯田市,下伊那郡の一部エリアで展開する放送サービスと,NTT東の光アクセスサービスとを活用し,飯田ケーブルテレビの提供エリア全域光化,約6万世帯を対象とした提供エリアへの拡大,およびサービス拡充による地域活性化促進を目的とした協業を展開していくことで合意した(ニュースリリース)。

光コラボレーションモデルによるケーブルテレビ提供エリア全域光化は,国内初めての事例。

飯田ケーブルテレビは1986年に会社設立し,1988年より,長野県飯田市及び下伊那郡の一部エリアにて放送事業を展開し,地域に根ざした放送サービスを提供している。

近年,インターネットの高速大容量化等が求められていることを踏まえ,飯田ケーブルテレビは2015年2月,NTT東の光コラボレーションモデルを活用した「いい-NET光」を開始した。

その一方で,同軸ネットワークの更改,4K放送等放送通信サービスの高度化への対応が課題となっており,対策の検討を行なってきた。

こうした背景の中,飯田ケーブルテレビとNTT東日本は,光アクセスサービスを活用した飯田ケーブルテレビの提供エリア全域光化,およびサービス拡充による地域活性化促進に向けて,今回の協業に至った。

具体的には,飯田ケーブルテレビは,NTT東日本の光アクセスサービスを活用して,ケーブルテレビ放送を提供する。これにより,長野県飯田市および下伊那郡のフレッツ光提供エリア(約6万世帯)に拡大してサービス提供が可能となる。

この協業により,飯田ケーブルテレビは既存の同軸ケーブルによる放送から,光ファイバーを活用した高度な放送サービスに早期に切り替えることが可能となり,さらに顧客は,光一回線のみでテレビ,電話,インターネット等を利用できるようになる。