シャープ,フリーフォームディスプレイに新デザインを追加

シャープは,ディスプレイのデザイン性を革新するFFD(フリーフォームディスプレイ)において,「曲面型FFD」など,4種類を新たに開発した(ニュースリリース)。CEATEC JAPAN2015にて公開する。

「曲面型FFD」は,12.3型FFDの中央部が凸型に湾曲しており,曲面デザインが多い自動車のダッシュボードなどへの搭載を想定している。また,円形型ディスプレイの周囲に操作ダイヤルを備えた「ダイヤルUI搭載円形型FFD」や車のバックミラーを想定しFFDの側面にタッチセンサーを備えた「エッジUI搭載ミラー型FFD」,「台形型FFD」の4種類のFFDを開発した。

FFDは,同社のIGZO技術の応用と回路設計手法の確立により,ユーザーからの様々な形状ニーズに対応することが可能。従来のディスプレイは,表示領域の外周部に,ゲートドライバと呼ばれる駆動用回路を配置するために一定の額縁幅が必要だったが,FFDではゲートドライバを表示領域内の画素内に分散して配置することで,額縁を極めて細くするとともに,表示領域にあわせた自由な形状に設計することを可能にした。

同社は,2014年6月にFFDを開発。車載用をはじめ,ディスプレイ全面を表示領域とした「フレームレス型FFD」をPCやタブレット向けに提案している。