イエナオプティックジャパン,防衛向け長距離タイプのレーザー距離計を販売

イエナオプティックジャパンは,防衛向け長距離タイプのレーザー距離計の国内販売を開始した。

 

長距離タイプは5kmの距離を±1mで測定可能な「DLEMシリーズ」と,最長40kmを計測できる「ELEMシリーズ」をラインナップする。これら製品を9月30日まで開催された日独防衛産業フォーラムに出展し,防衛省関係者や防衛機器製造メーカーなどに提案した。

DLEMシリーズでは光源に1550nmダイオードレーザーを採用しており,重量・サイズ別に「DLEM SR」(重量:38g,サイズ:54×22×34mm),「DLEM 1k」(同:95g,同:97×25×50mm),「DLEM 2k」(同:120g,同:95×36×50mm),「DLEM 4k」(同:170g,同:110×46×70mm)の4種をラインナップ。この製品は民生用途でも対応可能としている。

一方,ELEMシリーズの光源はフラッシュランプ励起Er:Glassレーザーを採用し,「ELEM  10k」と「ELEM-DP 10k」の2機種をラインナップ。ELEM  10kのショット数寿命は10万で,ELEM-DP 10kは500万となっている。

また,赤外線暗視カメラとレーザー距離計,GPS,コンパス付きのターゲットロケーターを搭載した望遠鏡も取り扱っており,同フォーラムに出展した。

防衛産業を巡っては,10月1日に防衛装備庁が発足。防衛装備の研究開発や輸出を一元管轄する。産業界も防衛ビジネスに関心を寄せており,今後国内におけるディスフェンス・セキュリティ市場の拡大が予想されている。