Fujitsu Australia and New Zealandは，豪ニューサウスウェールズ州の警察部隊である the NSW Police Force（NSW）より，手のひら静脈認証技術を活用した，ウェアラブル・ビデオ・ソリューション（Body Worn Videoソリューション：BWVソリューション）を受注した（ニュースリリース）。

このソリューションは，オーストラリアでモバイル・ビデオ・ストリーミング技術を提供しているm-View社と共同で，NSW向けに開発したもので，警察官が装着型カメラで撮影した現場の証拠映像を，簡易な操作で保管・活用できるシステム。

証拠映像の検索，再生，アクセス管理，証拠映像の配信先管理などの警察官の通常業務を支援する機能を備えており，現場の警察官から司令部隊へ，ライブストリーミングでの映像送信も可能。

さらに，警官のジャケットなどに装着したカメラから本システムへの映像転送や，登録済み映像へのアクセスなど，このシステムを活用する際の利用者認証用に，富士通独自の非接触型手のひら静脈認証装置「PalmSecureセンサー」を組み込んでいる。

これにより，現場の警察官による証拠収集の精度が高まり，証拠映像の撮影者を確実に記録できるため，警察官の勤務シフト終了時の点検業務を簡素化できる。また，供述書や状況報告書の作成，起訴や苦情調査のプロセスなども改善できるなど，市民サービスや警察官の訓練の改善，勤務中の怪我の件数減少などの効果も期待されるとしている。