東芝,太陽電池1枚毎に設置するパワコンを開発

東芝は,太陽電池モジュール1枚毎に直流から交流に変換するマイクロインバータを開発しており,「PV Japan 2015」に参考展示する(ニュースリリース)。

マイクロインバータは,太陽電池モジュール1枚毎にモジュール背面に設置され,直流を交流に変換する小型のパワーコンディショナ。太陽電池モジュール1枚毎に最適制御,電力変換を行なうことで,太陽電池モジュールの部分影による発電量の低下を最小限に抑える事が可能。

また,太陽電池モジュール1枚から設置することが可能になり,配置設計の自由度が上がる。さらに,従来,パワーコンディショナを屋内外の壁面などに設置し,太陽電池モジュール10枚~15枚を一括して電力変換していたが,マイクロインバータを導入することで,パワーコンディショナの設置が不要となる。

これらの特長を活かして,狭小屋根,電柱・電線の影,パワーコンディショナの設置スペース制限など種々の設置条件の制約がなくなり,都市部の住宅密集エリアなどでの太陽光発電システム導入促進が期待される。

同社のマイクロインバータは,系統連系規程(JEAC 9701-2012)に準拠した系統連系保護装置機能を内蔵し,多数台連系対応単独運転防止機能を搭載している。

さらに,独自のインバータ回路であるA-SRB™を,半導体技術によりモジュール化し高効率化を実現する予定。通信方式には無線の920MHz帯を使用することで,通信線が不要となる。また,別置きのゲートウェイ装置と合わせて,出力制御にも対応する予定。

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