キーサイト・テクノロジーは,赤外線サーモグラフィのラインナップに,高温まで対応可能な2機種を追加する(ニュースリリース)。
新機種「U5856A」(販売予定価格 505,852円)および「U5857A」(販売予定価格 695,782円)では,それぞれ650℃あるいは1200℃までの測定が可能。広温度範囲の測定が可能となり,石油化学,製鋼プロセス,電気機械,建物診断やエレクトロニクス分野などさまざまなアプリケーションで利用できる。
近年メンテナンス市場では、予防メンテナンスへの注力がされている。同シリーズの赤外線サーモグラフィはシステムをシャットダウンすることなく,効率的かつ安全に異常を検知することが可能。
「U5850」シリーズは,160×120ピクセルのディテクタ素子でありながら,ファインレゾリューション機能により4倍の320×240ピクセル相当の解像度をカメラ本体上で実現している。
さらに,マニュアルフォーカス機能により,対象物に10 cmまで接近し,細部までより鮮明に表示でき,素早く異常箇所を検出する。
同シリーズは,詳細に温度変化を解析し確認するために,温度変化を時系列にモニターするイメージロギング機能,およびそのイメージ上の任意マーカー部を時系列にグラフ化するトレンドチャート表示が可能。0.07 ℃の温度感度により温度変化を正確に捉え,保存,解析する。
さらに,無料でダウンロードできるTrueIR解析・レポート作成PCソフトウェアを使えば,詳細な分析やレポート作成を簡単に行なうことができる。