パイオニア,研究用レーザ血流計を発売

パイオニアは,生体を傷つけることなく,動きながらでも微小循環(細動静脈,毛細血管)の血流量を測定できるウェアラブルタイプの「研究用レーザ血流計」を発売する(ニュースリリース)。オープン価格。

同社は,製品開発への応用や,基礎研究における血流量の活用に期待する企業のR&D部門や,工学系の大学,研究機関等からの要望に応える為,同社の持つレーザ技術を応用した研究用のレーザ血流計を発売する。

この製品は,同社が開発した小型血流センサ素子を内蔵したプローブを,手・足などの体表に接触させることで血流量を測定できるほか,プローブ先端部分に取り付けたクリップで測定部位を挟み込めば,手指,足指または耳たぶなど突起した部位での測定も容易に行なえる。

小型・軽量なので手軽に持ち運べるほか,無線機能(Bluetooth®)を搭載したバッテリー駆動タイプなので,ウェアラブルでの計測が可能。これにより,機器レイアウトの自由度が高まり,今まで以上に幅広い分野での使用が期待できる。

微小循環血流量は,血液が体の末梢まで滞りなく流れているかを示す重要な生体情報であるという認識が広まっている。同社が長年培ってきた光ディスクの読み取り技術を応用した小型血流センサ素子は,測定結果のデータノイズを低減し,日常生活やスポーツ時などにも使用できるウェアラブルな血流計測を実現した。