半導体の国際工業会SEMIは7月14日,2015年年央の半導体製造装置市場予測を発表した(ニュースリリース)。それによると,2015年の半導体製造装置(新品)販売額は,前年比7%増の402億ドルに達し,2016年はさらに4%拡大して418億ドルに達すると予測している。
装置市場は2014年に18%という高率の成長を遂げたが,2015年~2016年の2年間も拡大を続ける態勢にある。装置の販売額増加をけん引するのは,メモリおよびファウンダリのファブ。ウェーハプロセス処理装置市場は,2014年の293億ドルから2015年には10%増の321億ドルに成長すると予測している。
一方,テスト装置市場と組み立ておよびパッケージング装置市場は縮小が予測され,2015年には,それぞれ前年比3%減の35億ドル,9%減の28億ドルとなることを予測している。
メモリならびにファウンダリのデバイスメーカ各社は,モビリティとインターコネクティビティを可能とするための最先端プロセスへ投資を継続している。SEMIでは,今年の下期から来年にかけて,投資の増加が継続すると予測している。
台湾は,2015年に109億ドル,2016年に100億ドルの投資が予測され,これまでと同じく世界最大の装置市場となる。2015年の地域市場では,韓国が台湾に続く2位の86億ドル,北米が3位の65億ドルを投資すると予測している。この順位は,2016年も変動はない見込みだという。
2015年の前年比成長率は,韓国が最大の25%,台湾が16%,欧州が14%,日本が13%と予測。2016年の前年比成長率は,欧州が最大の26%,中国が19%,韓国が8%,その他地域が7%と予測している。