情報通信研究機構(NICT)は,気象庁が正式運用を開始した気象衛星「ひまわり8号」の観測データを,気象庁と連携して公開する(ニュースリリース)。
データ公開は,NICTが開発・構築したNICTサイエンスクラウドの仕組みを利用して行なう。最新の観測画像については,下記のWebサイト(スマートフォン,タブレットにも対応)で見ることができる。
観測画像Webサイト
http://himawari8.nict.go.jp/
ダウンロード用Webサイト
http://sc-web.nict.go.jp/himawari/himawari-archive.html
観測後24時間を経過したデータについては,ダウンロード用Webサイトから誰でも取得可能。観測後24時間以内のデータについても,非営利の研究目的に限り,登録した研究者に対して公開する。
ひまわり8号に搭載されている可視赤外放射計は,可視域3バンド,近赤外域3バンド,赤外域10バンドの計16バンドのセンサを持っている(ひまわり6号・7号は可視域1バンド,赤外域4バンドの計5バンド)。
ひまわり8号では,静止衛星から見える範囲の観測が,従来は約30分を要していたところを10分で行なえるようになり,また,日本及び台風の進路の領域を2.5分毎という高頻度に観測することが可能となる。さらに,水平分解能も従来に比べて2倍に向上している(最小500m)。そのデータサイズは一日で数百GBにも及ぶ。
NICTでは今後,ひまわり衛星データを利活用した研究開発を進めていくとしている。