独オスラム オプトセミコンダクターズは,心拍数のモニタリング用に特に設計された光学式集積センサ「SFH 7051」を発売した(ニュースリリース)。
このコンポーネントは,フィットネストラッカー,スマートウォッチ,その他のウェアラブル製品に使用するもの。ほとんど電力を消費しないため,バッテリ寿命が最大化される。
このセンサは1個のフォトダイオードと3個の波長530 nmの緑色LEDから構成されている。血管を通過する血液量を測定することによって心拍数をモニタリングする。これは皮膚表面に光を照射することによって計測できる。光の吸収量は,血液と周囲組織によって異なり,吸収されない光はディテクタに反射される。緑色の発光スペクトルは手首での心拍数計測に最適となっている。
緑色発光チップは最新の高効率UX:3素子技術に基づいている。センサに使用されているこの3個のチップは20mAの最適電流で動作する。この動作電流でエミッタの効率が特に高くなる。動作電流20mA,順電圧3.2V時に3×3.4mWの光出力を生成する。この低消費電力によってバッテリーの長寿命化が可能となる。
受光エリアが1.7mm2のフォトダイオードは充分に小さいながら,必要な信号品質を提供する高感度を実現している。静電容量はわずか11pFと低容量のため,高速スイッチングタイムと高い測定周波数を確実にしている。