ニデック,眼の視感度の検査機器を発売

ニデックは,網膜の黄斑部とその周辺の視感度を測定する装置,マイクロペリメータ「MP-3」を発売する(ニュースリリース)。

この装置は,国内で製造・販売されている唯一の局所視感度検査装置。眼科医による視機能の評価に加え,黄斑疾患やその他眼疾患の検査・治療効果などの測定観測をサポートする。

人間は,網膜にある視細胞と神経細胞によって光を感じており,この視細胞と神経細胞による感度を視感度と呼ぶことができる。日常の明るい場所で“もの”をはっきり見る機能をもつ視細胞は,網膜の中心にある黄斑部に多く存在し,黄斑疾患が視機能へ著しく影響することから,黄斑部に関する情報は重要となる。

この製品は,網膜の黄斑部とその周辺の視感度を測定し,同一部位のカラー眼底画像との合成によって視感度をマップ表示する。最大刺激輝度と視感度の測定範囲を拡大したことで,同社従来機よりも広い範囲の視感度を測定できることと,眼球の動きを追従して位置を補正するオートアライメント機能が特長。眼科医による視機能の評価,黄斑疾患やその他眼疾患の検査・治療効果などの測定観測という目的のほか,研究用途としても用いられることを想定している。