小糸製作所のLEDヘッドランプ,文科大臣賞を受賞

小糸製作所の技術者5名は,平成27年度科学技術分野の文部科学大臣表彰 科学技術賞(開発部門,業績名:世界初LEDヘッドランプの開発)を受賞した(ニュースリリース)。

同社は,2007年に世界初となるLEDヘッドランプの量産化に成功した。その後の継続した技術開発により,当初は5個必要であったLEDを1個にまで削減し,LEDの強みである省電力化をいっそう進展させることに成功した。

これはLEDの明るさ向上に加え,光を無駄なく利用する最新の光学技術,効率よくLEDを冷却する放熱技術などの開発の成果。

大幅な省電力,小型軽量,低コストを実現したことで,高級車だけでなく軽自動車や二輪車にまで広く搭載され,日本のみならず世界のLEDヘッドランプ普及を牽引してきた。

累計生産数は620万個(2015年3月末)に達し,今後は,現在の主流であるハロゲンヘッドランプからLEDヘッドランプへの切り替えが急速に進むことに加え,二輪車での採用も増加することから,ヘッドランプの省電力化によるCO2削減がいっそう加速するとしている。

今回の受賞は,この世界的規模のCO2削減トレンドを生み出した開発が評価された。