三星ダイヤモンド工業,中赤外Erファイバレーザを試作

三星ダイヤモンド工業は,2.7~2.9μmの波長で,平均出力が10Wの中赤外Erファイバレーザを試作した。ビーム品質はM2<1.1。

同社は,ガラス加工向けにCO2レーザを搭載した加工装置をラインナップしているが,CO2レーザではガラス表面の吸収が高いため,クラックが入るなどの熱影響が生じやすいという課題があった。

今回試作した中赤外帯のファイバレーザでは,ガラス内部に吸収率が高いため,高品位なガラス加工が行なえるとしている。特に,ガラスや樹脂の溶着に有効とする。同社によると,現在加工特性などを評価している段階だが,今年中にも製品化したい考えだ。