三菱電機は,東南アジア・中東・西欧を結ぶ約20,000km の光海底ケーブルシステムの100Gb/s波長増設プロジェクト向けに,陸上端局装置の最新機種「MF6900GWS」を2015年2月に納入を完了した(ニュースリリース)。このプロジェクトは,14カ国16社の通信事業者で構成するSEA-ME-WE 4 コンソーシアムが推進しているもの。
今回,100Gb/sコヒーレント技術により,伝送信号を現状の40Gb/sから100Gb/sに高速化した。また,周波数利用効率の向上により,従来の約1.6倍となる最大伝送容量4,600Gb/sを実現した。なお,コヒーレント技術の開発には総務省の委託研究「超高速光伝送システム技術の研究開発」および「超高速光エッジノード技術の研究開発」の成果の一部を活用している。
また,1ラックあたりのデータ収容効率が同社40Gb/s伝送対応の従来機の2倍となり,データ量あたりの消費電力を47%削減することにも成功した。