シャープ,電子黒板に適した手書き入力を実現するタッチパネルシステムを開発

シャープは,複数の手書きペン(以下,スタイラス)を用いて,色や太さの異なる文字や線を同時に入力できるタッチパネルシステムを開発した(ニュースリリース)。電子黒板に適した新しい手書き入力を実現するシステムとして,早期の実用化を目指す。

同社は,2012年12月に,多点入力を一括して検知処理できる独自の並列駆動方式を採用したタッチパネルシステムを開発。最大50点の多点入力を同時に認識できるマルチタッチ操作を実現している。

今回,このタッチパネルシステムを制御するコントローラICのソフトウェアを改良するとともに,新たに開発した「アクティブ方式のスタイラス」にコントローラICと連携する回路を内蔵することで,タッチパネル上で個々のスタイラスを識別することを可能にした。

これにより,複数のスタイラスを使って色や太さの異なる文字や線を同時に手書き入力したり,特定のスタイラスで手書きした文字や線を選んで消去することができる。今後,先生と複数の生徒が問いや答えを書き込むような学校や,会議や商談で使用する電子黒板に適した新しい手書きシステムとして提案するとしている。