日本レーザー,小型・高信頼性 TEA CO2レーザを発売

日本レーザーは,同社が国内代理店を務める南アフリカ PaR Systems, Pty. Ltd.社(パーシステムズ)製で,70億パルス以上の連続発振が可能な小型・高信頼性 TEA CO2レーザを発売した(ニュースリリース)。

PaR Systems, Pty. Ltd.社では高品質なパルスのTEA(Transversely Excited Atmospheric:横方向大気圧励起) CO2レーザを提供してきたが,新たに開発された同シリーズは従来モデルのレーザガス寿命を大きく上回る70億パルス以上を達成している。

人間工学に基づいて設計された筺体に,コロナ予備電離光源と固体スイッチパルス発振器を一体化することで,その長寿命を実現している。特許の固体スイッチパルス発振器は,サイラトロンや調節制御が不要な非常に信頼性の高い機構をもつ。またコロナ予備電離により,長寿命化とレーザガスの汚染保護にも成功している。

その結果,安定性と信頼性に優れたガスレーザを実現した。このシステムは固体レーザに匹敵するこれら特長をもちながら,同時にコストパフォーマンスにも優れる。

波長は9.2~10.8 μm,繰返し周波数(Hz)はモデルにより10~500,平均出力パワーも同じく70~100Wとなっている。

主なアプリケーションは,非破壊試験(NDT),ワイヤ・ストリップ,光検知&距離計測(LIDAR),極端紫外(EUV),光発生,材料表面処理,テラヘルツ・イメージング,接着剤 / 色素クリーニング,表面コーティング除去,ペイント除去など。