DNP,手軽にプロジェクションマッピングを実施できるパッケージシステムを発売

大日本印刷(DNP)は,映像による新しい表現方法として利用が拡大している「プロジェクションマッピング」を,手軽に店舗で実施できる基本パッケージシステム「DNPプロジェクションマッピング(パッケージ版)」の販売を2月4日に開始する(ニュースリリース)。今回は,洋服などの映像をマネキンに映し出すタイプと,店内などの壁面に映像を映すタイプを開発した。

プロジェクタで凹凸のある壁面や立体物などに映像を投影して視覚効果を高める「プロジェクションマッピング」が注目されている。屋外では観光地やイベント会場の建物の壁面やオブジェなどの形状に合わせてCG映像が投影され,屋内では店舗の商品やマネキン,壁面などの立体物にCG映像を投影し,話題喚起や集客,企業の商品やブランドの訴求などに活用される。また,実物とCG映像を組み合わせることで,普段は見ることのできない商品内部を可視化するなど,従来の映像や印刷物の表現を越えた付加価値を提供できる。

今回DNPは,屋内で行うプロジェクションマッピングに必要な機能をパッケージ化することで,より気軽に様々な用途で利用できるシステム2種類を開発した。マネキンタイプは,マネキンに着せたTシャツとパンツの前面に映像を投射する。全身タイプと上半身タイプの2種で,マネキンを設置する専用のボックスと投影用プロジェクタ,再生機がセットになっている。約2分の3D映像を制作する。

壁面タイプは,製品などの立体形状をしたレリーフを施したパネルなどを壁に掛け,そのパネルや壁面に映像を投射する。投射する映像サイズは80インチ以内で,パネルや投影用プロジェクタ,再生機がセットになっている。レリーフを施した立体のパネルと投影する約2分の3D映像を制作する。展示会などで自社製品の内部構造を画像で紹介するなど,表面上では見えないものを可視化できる。

同社はプロジェクションマッピングを実施する場所のスペースデザインや全体の設計・施工、各種商材の提供なども行ない,2016年度までに3億円の売上を目指す。