NECディスプレイソリューションズは,同社プロジェクタ「ビューライトシリーズ」の新製品として,レーザ光源を採用したDLP®プロジェクタ「NP-PX602UL-WHJD」並びに「NP-PX602WL-WHJD」を本年2月下旬より出荷を開始する(ニュースリリース)。価格はいずれもオープン。発売後1年間で,国内・海外向けをあわせ,2機種合計で3,000台の販売を予定する。
解像度は「NP-PX602UL-WHJD」がWUXGA(1,920×1,200),「NP-PX602WL-WHJD」がWXGA(1,280×800)となっている。明るさは共に6,000 lm。レンズは別売りで,短焦点ズーム/標準ズーム/長焦点ズームをそれぞれ用意する。
採用したレーザ光源は,長寿命約20,000時間(輝度半減時間)。光源の交換などメンテナンスが長期間不要で,ローコストオペレーションを実現する。ランププロジェクタに比べ,スタンバイ状態から電源を入れて短時間で最大輝度での投写が可能。また,使用後もクーリングの必要がなく,すぐに電源OFFすることができる。
また,光源パワーを調整することで,輝度を約20%から100%の範囲で自由に設定できる。リモコン操作で簡単に調整できるため,設置環境に合わせた輝度設定が可能。また,「輝度一定モード」を設定すれば,本体の内部センサで輝度を検出し,あらかじめ設定した輝度を長期にわたり自動で維持する。
上下方向360度,どの角度でも設置ができる「チルトフリー」を実現。また,投写画面を90度傾けた縦置き設置「ポートレート」投写も可能。さらに,本体を動かさずに投写画面の位置を上下・左右に調整できるレンズシフト機構を搭載し,「台形歪み補正」や,円柱面や球面等の特殊形状スクリーンにスクエアな画像を投射することができる「幾何学歪み補正」などの補正機能も搭載する。
学校や企業での使用の他に,商業施設,美術館など文化施設などの映像表示や,デジタルサイネージ用途など,幅広い設置環境に対応するとしている。