明治大学は,タッチパネルディスプレイに貼り付けるだけで,タッチパネル外からのタッチ入力を転送可能とする新しい技術「ExtensionSticker」を開発した(ニュースリリース)。
これは,導電性インクなどの導電性素材によって,幅0.3~1mmの縞模様パターンを印刷したシールを作成したもの。
静電容量式のタッチパネルに貼り付けることで,ユーザがタッチパネルに直接触れずとも,この縞模様シールをタッチすれば,タッチパネル上にタッチ入力を発生させることができる,タッチインタフェースを拡張する技術。
特定の箇所にタッチイベントを発生させるような離散的な入力だけでなく,スクロール操作のような連続的な入力も実現した。
この技術を使えば,スマートフォンのスクロール操作を,端末側面や背面をなぞる操作で実現したり,スマートウォッチのバンド部分を入力インタフェースに拡張したりと様々なタッチパネル端末に対して有効。他にも,入力部分の配置を変えることで,回転操作をスクロール操作に変換するなど,様々な応用が考えられるとしている。
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